柔道連盟、高校生以下「入れ墨」出場禁止へ 国際連盟は規定なし

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   全日本柔道連盟(全柔連)が、「入れ墨」をしている高校生以下の選手について、連盟が主催する主要大会への出場を禁止する新たなルールを定めた。2018年4月以降の大会から適用される。

   16年に開催された中学生大会に、入れ墨をした選手が出場したことを受けた判断。全柔連の中里壮也事務局長は「現時点で入れ墨やタトゥーは善良な風俗に合致するとは言えず、連盟としての姿勢を明確にしたかった」と話す。

  • 大学生以上は「自主判断」で
    大学生以上は「自主判断」で
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「善良な風俗に合致しない」

   全柔連は16年12月15日に都内で開いた理事会で、高校生以下の「入れ墨」禁止に関する規定を決議した。対象となるのは、高校生以下が出場する「ジュニア選手権」や「高校総体」など、連盟主催の主要11大会だ。

   今回の規定では、模様や大きさ、露出の有無は関係なく「入れ墨がある」時点で出場ができなくなる。ただ、

(1)地域の習俗など、民族的な理由で入れ墨をしている場合
(2)親から強制されたものなど、本人の意思ではない入れ墨の場合

という2つのケースでは、例外措置として出場を認める予定。この規定が適用される18年4月までは「移行期間」にあたり、入れ墨をTシャツや包帯などで隠せば出場が可能だ。

   全柔連の中里事務局長は16年12月19日のJ-CASTニュースの取材に、規定を導入した理由について、

「今年の中学生大会の地方予選に、入れ墨をした選手が出場したという連絡が大会関係者からありました。過去に同様のケースはありませんでしたが、今回の件をきっかけに改めて対応を検討した結果です」

と説明。その上で、国際柔道連盟の規定では、入れ墨やタトゥーを規制する項目は「一切ありません」とも話した。

   ただ、今回の規定で入れ墨が禁止されるのは「高校生以下」だけ。中里氏は「大学生以上については、自主的な判断になるでしょう」としていた。

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