動向が注目されていたSMAPのNHK紅白歌合戦出場をめぐり、ジャニーズ事務所は2016年12月23日、出場を辞退するとするメンバーのコメントを発表した。
NHKはギリギリまで出場依頼を続ける考えだったが、SMAPは「『SMAP×SMAP』を自分たちのラストステージとさせて頂きたい」として出場辞退を決めた。23日夜の「NHKニュース7」では、NHKのコメントもまじえ、紅白を放送するNHKがみずからこのニュースを伝えている。
NHK「SMAPの皆さんの意思を尊重」
SMAP辞退のニュースは、番組開始の25分後に、「SMAP 紅白歌合戦に出場せず」のタイトルで伝えられた。画面には、メンバー5人の連名による「手紙」が映り、その日付は16年12月19日となっている。なかでも、注目される一文は、これだ。
「SMAPとしてこれまでに様々なテレビ局の音楽番組に出演させて頂いてきた中で、グループのラストステージをどうすべきか、メンバーそれぞれにずっと悩み考えてきましたが、20年間一緒に歩んできたスタッフがいて、5人でレギュラー出演をさせていただいた『SMAP×SMAP』を自分たちのラストステージとさせて頂きたいという想いに至りました」
手紙では、これまでの出場への謝辞と、紅白成功を祈るメッセージをまじえつつ、
「本当にありがとうございました。そしてこれからもメンバー5人それぞれに、お世話になることもあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い致します」
と締めている。
文中には「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の番組名も出ていたが、他局への配慮からか、
「今月26日に放送される民放の番組を最後の舞台にしたいという考えを示しています」
とのナレーションにとどめられた。
これに続き、ニュース7では、NHKからのコメントも紹介した。
「大変残念ではありますが、SMAPの皆さんの意思を尊重するとともに、これまで23回にわたって紅白を盛り上げていただいたことに感謝したいと思います」
なお、手紙は19日付になっているが、各社報道によると、NHKの木田幸紀放送総局長は21日の会見で、出演交渉を続けている旨を話していた。