日本海側でなぜ「大火」多いのか 糸魚川は「フェーン現象」で炎広がる?

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40年前の「酒田大火」は...

   都市大火が起きるのは、1976年10月以来40年ぶり。その際の酒田大火(山形県)も強風が原因だったが、フェーン現象とは少し違ったようだ。元気象庁天気相談所長の宮澤清治氏は、「季刊 消防科学と情報」(2005年秋号)のコラムで、酒田大火を振り返っている。消防防災科学センターの情報サイト「消防防災博物館」に転載された、その一節を引く。

「今回の酒田大火は、発達した低気圧が通過したあとで吹く、いわゆる吹き返しの強い北西風が火災を拡大させた。当夜、東京の気象庁には取材の電話が殺到し、予報官はフェーン現象による大火でないことを説明するのに一苦労した」

   いずれにしても、乾燥する冬は、火事が起きやすい。糸魚川と同じ12月22日には、東海道新幹線の沿線火災の影響で最大約2時間の遅れが出た。23日も新潟市中心部の住宅が火災に見舞われている。

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