杉原教授「もちろん留年しないにこしたことはないが...」
杉原教授はJ-CASTニュースの取材に対し、このメッセージを公開した理由を、
「学業の行き詰まりで悩む学生の中には、センターに直接相談に来ない人も多くいます。ウェブ上で情報を公開することで、そういった人たちに同じ悩みを持つ人がほかにもいるということを知ってもらい、立ち直るきっかけになればと思い公開しました」
と説明した。また、
「もちろん留年しないで卒業するにこしたことはありません。ただ、留年したからといってそれをダメだと否定するのは違うと考えています。留年した人はネガティブになっている場合が多く、ここで周囲の人まで否定的な立場を示すと、本人の立ち直りがより難しくなることもあります」
と説明し、あくまで学生が進路選択に悩むネガティブな状況から抜け出し、進む道を選択するきっかけを作る、という意味合いが強いと伝えた。
2年間留年した経験を持つ京大OBの会社員は、このメッセージについて
「国家公務員の試験のために留年しましたが、2年目が決まった時は3か月ほどふさぎこむ時期があった。メッセージの中には当時自分が陥っていた心理状況と重なる部分が多々あり、もし在学時にこれを読んでいたら支援センターに直接相談しに行っていたと思う」
と話している。