覚醒剤を使用した疑いで逮捕された歌手のASKAさんが嫌疑不十分で不起訴になったことを受け、「情報ライブミヤネ屋」(日本テレビ系)の司会・宮根誠司さんがこれまでの報道姿勢を釈明した。
警察の不手際の可能性や「尿のすり替え」などいくつかの謎が浮上する中、宮根さんは「我々のニュースの報道の仕方は、正しかったのかどうだったのか」と自問し、反省の言葉を口にした。
「僕はちょっと反省しました」
ASKAさんは尿鑑定で覚醒剤の陽性反応が出たことなどを理由に逮捕されたが、本人は容疑を否認し、提出した液体は尿ではなく「お茶」だったと主張。東京地検は、鑑定した液体がASKAさんの尿であると立証するのが困難だとして不起訴処分にした。専門家からは採尿時に警察の不手際があった可能性が指摘されている。
「ミヤネ屋」では釈放翌日の2016年12月20日に続き、21日にもASKAさんの話題を扱った。宮根さんはその中で、
「伝える側としては、今までの覚醒剤の事件からいうと、尿検査しました、本人のものです、陽性が出ました、容疑者になります、逮捕。これは『覚醒剤やってしまったんだな』って我々は思っちゃいます。思っちゃって今回も伝えた」
と、逮捕までの流れから覚醒剤使用を前提に報じていたことを明かした。
さらに「本人の尿検査で覚醒剤の陽性反応が出た」ということは、本来であれば「絶対的な証拠」になるとしつつも、
「ただ、絶対的証拠だと思っていたことが、色んな謎がある中でASKAさんが不起訴になったときに、我々のニュースの報道の仕方は、正しかったのかどうだったのか」
と振り返り、
「もう1回僕らは、採取の方法だとか覚醒剤のことを勉強して、考えなきゃいけないなと、僕はちょっと反省しました」
と述べた。そして「もし本当に、もし、仮に」と強調した上で「ASKAさんが無実ならば、謝らなきゃいけないこと」とした。