タレントの益若つばささんをめぐる「デザイン盗作騒動」は、盗作問題そのものよりも、その後の謝罪ブログが大きな火種となった感がある。
「盗作したのはスタッフ」という話は、東京五輪エンブレム騒動で注目を集めたアートディレクター、佐野研二郎氏の「トートバッグ問題」と共通する。ここで重要なのは、いかに「責任転嫁」の印象を与えないかどうかだ。
益若「案を出した人が何かを真似したのか」
今回問題となったのは、益若さんがプロデュースするファッションブランド「EAT ME」のサンプル商品に使われていたロゴ。本人がSNS上で商品を紹介したところ、ヴィジュアル系バンド「SuG」のボーカル・武瑠さんがデザイナーを務めるブランドのものと酷似しているとの指摘が上がり、物議を醸した。
これを受け、益若さんは2016年12月18日のブログで謝罪し、詳しい経緯を説明。曰く、例の商品は自身のチームのデザイナーが手がけたものであり、益若さんは撮影当時、盗作されたものとの認識はなかったという。
ブログでは「ディレクター代表として、個人としても本当に申し訳ないです」と代表者として謝罪したものの、一方では
「私もそれを知った瞬間に、本当に申し訳ない気持ちと悲しい気持ち、信頼していた会社に裏切られた気持ちでいっぱいでした。。」
「案を出した人が何かを真似したのか真似してないのかの細かい判断は流石に私にはできないなぁ、、と感じました」
などと、自身も被害者であることを示唆するような記述が目立った。また「悔しくて悲しくて一晩中泣きました」とまで告白していた。
ネット上ではこうした記述が疑問視され、
「なに被害者ぶってんだ」
「言い訳がひどすぎる」
「チームのせいにしちゃダメ」
「一晩中泣きましたって必要?同情を誘いたいのだろう」
といった厳しい声が相次いだ。