薬を温かいお茶で飲んでもいいの?
では、朝食にどんなものを食べるとよいか。上川が「理想の朝食ってあるんですか」と新見氏に質問した。
「名医が食べる朝食」はおかゆに温野菜、そして湯豆腐だ。体をホカホカにして、ウイルスとの戦闘態勢を整える。なお、ご飯とパンを比べた場合、体温を上げやすいのはご飯に軍配が上がった。
次に「温かいお茶で飲んでも薬の効き目は変わらない」という質問。○か×か。これは林のみが「○」で正解だった。薬の服用は冷たい水が基本だが、体を温めるためにはホットなお茶でも構わない。新見氏によると、かつては薬の一部の成分が、緑茶に含まれるタンニンと反応して吸収されにくくなることがあったが、薬の進歩により問題は解消されてきたという。
ただし、「生グレープフルーツジュースだけは避けた方がよい」と新見氏。グレープフルーツに含まれるある成分が、薬を分解する酵素の働きを邪魔して、薬の効き目が強くなりすぎてしまう場合があるためだ。
もうひとつ、「食前に服用してくださいと書いてある葛根湯を食後に飲んでも問題ない」。今度も、林のみが「○」で正解だった。葛根湯のような漢方は、食後に飲むと効き目が薄れるため本来は食前の服用が望ましい。ただし、食前に飲み忘れて食事をとってしまったとして、数時間待つよりは早めに飲んだ方がよいと、新見氏は説明した。