女優の「のん」さん(23)が能年玲奈から改名して初めてNHKの朝の情報番組「あさイチ」に2年ぶりに登場した。
「あさイチ」はNHKの連続テレビ小説に続いて放送され、その話題を取り上げることが多く、のんさんも「あまちゃん」時代に度々登場していた。スタジオには「あさイチ出演!!お帰りなさい!!」という視聴者からのメッセージとともに、いまだ出演がない民放テレビを念頭に「NHK専属でいい」との意見も寄せられている。
「この世界の片隅に」主役の声で「あちゃー」
2016年12月21日放送の「あさイチ」はのんさんの「無双」状態だった。番組が始まり最初に映ったのは司会者ではなく、のんさんで、
「おはようございます。12月21日、水曜日のあさイチです」
とあいさつをした。テロップには「のんさん」と名前が書かれていた。新年に向けた願いを聞かれ、髪を切りたいとし、
「なんだろう?髪が重たくなってきた」
と発言すると、司会の井ノ原快彦さんに、
「それ、すぐ叶うでしょ」
と突っ込まれた。見たい景色を聞かれ「富士山が見たい」と言ったことで、中継車は番組の時間いっぱいを使い都内で富士山が見える場所を探した。大ヒット中のアニメ映画「この世界の片隅に」の主役「すず」の声を聞かせてほしいと頼まれると、「あちゃー」を披露。料理コーナーで出されたご飯を「お腹が鳴っている」と言いガチ食いした。また、NHKのキャラクター「はに丸くん」との絡みもあり、「はに丸くん」は宮崎駿監督の映画「天空の城ラピュタ」のパズー役の田中真弓さんが声を当てていて、2人で「バルス!」と叫んでみせるなど番組では独り舞台の状況だった。
「本名すら名乗れないなんて芸能界ってくそだな」
のんさんは所属事務所からの独立騒動以降、その姿がテレビでは、2年以上も見られなくなっている。アニメ映画「この世界の片隅に」が大ヒットして民放で取り上げられるも、のんさんが映らない、などと話題にもなった。テレビ局と元の事務所との関係などが指摘されている。
今回、NHKへの出演が決まると、改名してから初めて生放送で見ることができると期待する声がネット上では多く出ていた。また、のんさん主演の「あまちゃん」に続いて放送されたのが「あさイチ」で、番組では「あまちゃん」の特集も多く、のんさんも度々出演していたことから、スタジオには、
「あさイチ出演!!お帰りなさい!!」
というメッセージが届いた。
共演の多かった有働アナがどう接するかにも興味が集まり、有働アナは「のんさん」「のんちゃん」と呼びかけた。しかし、それに違和感を覚える人もいて、
「本名すら名乗れないなんて芸能界ってくそだな」
「能年玲奈でいいだろ!」
などといった多くの書き込みもネット掲示板に出た。
また、民放はのんさんをほとんど扱わないが、NHKではこれほどやりたい放題やらせてくれるし、大切にされている、といった感想を持つ人が多く、
「なんならかつての黒柳徹子さんみたいに NHK専属タレントでいいのでは?(民放にでなくてええよ。)」
などといった意見もツイッターに出ている。