全国で鳥インフルエンザが猛威 隣国で最悪被害、人への感染は

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

「ヒトヒト感染」の事例は

   鳥インフルエンザが大流行すると、養鶏業への甚大な被害が心配されると同時に、ウイルスが人間に感染するか不安だ。厚生労働省のウェブサイトを見ると、「通常、ヒトに感染することはありません。しかしながら、感染したトリに触れる等濃厚接触をした場合など、きわめて稀に鳥インフルエンザウイルスがヒトに感染することがあります」とある。

   国立感染症研究所の報告によると、今年国内で確認されたH5N6ウイルスの場合、2014年6月~16年12月5日の期間で16例、いずれも中国でヒトへの感染が確認された。うち死亡は10例となっている。

   2016年12月20日付のロイター通信は、香港当局の発表として、中国本土を訪れていた75歳の男性が「H7N9」型鳥インフルエンザに感染していると診断されたと報じた。今季初の人への感染確認で、男性は重症だという。

   厚労省は、感染するケースを「報告されている患者のほとんどが、家きんやその排泄物、死体、臓器などに濃厚な接触があったとされています」と説明している。また鶏肉や鶏卵を食べることでヒトに感染した事例の報告はないという。ただしWHO(世界保健機関)では、食中毒予防の観点からも鶏肉と鶏卵は十分な加熱調理と適切な取り扱いが必要だとしている。

   いわゆる「ヒトヒト感染」については、H5N6ウイルスでは報告例がない。一方で厚労省によると、H7N9では「一部、家族間での感染が疑われる事例が報告されています」、またH5N1では「家族など濃厚接触者間のみでの限定的な」感染があるという。いずれも持続的ではなく、日本国内での患者はゼロだが、万一に備えて正しく理解しておきたい。

1 2
姉妹サイト