佐川急便が代引き商品を届けに来た際に、伝票の「6」が「8」に書き換えられていて2000円多く支払うことになった。そうした説明と伝票の写真がツイッターにアップされたため、ネット上が大騒ぎになった。
フォロワーから「佐川に前に同じ事されました」などといったリプライと、どう対処すればいいかのアドバイスが大量に寄せられ、ツイッター主は「きちんと届け出ようと思います」などと返答する事態となり、ようやく佐川が動いた。
「佐川に前に同じ事されました」
「佐川急便に代引きの値段を書き換えられ多くお金を取られました」。2016年12月18日にツイッターにこう投稿し、伝票の写真3枚をアップしたのはロックバンド「THE CHERRY COKE$(ザ・チェリーコークス)」のギタリスト、マサヤさん。1万6783円の請求伝票の「6」が「8」に書き換えられていて、配達員が差額を自分の懐に入れたと思われる。営業所に苦情を入れたところ差額分は返金したが、なぜこんな事が起きたのか説明を求めても「調査中です」というだけで、あとは完全無視の状態だったという。マサヤさんの怒りは収まらず、ネット上では「酷すぎる!」などと大騒ぎになった。マサヤさんのツイッターには、
「れっきとした詐欺です。証拠もあるので、佐川の本社で対応されないなら警察署へ通報しましょう」
「私は元佐川勤務のものなのですが、この件は本社の佐川急便お客様相談センターに電話されましたでしょうか?」
「佐川に前に同じ事されました。クレーム入れたら本社の偉い人から連絡してきて、他言無用と言われ2万円の商品券送られてきた。配達員の名前と営業所の名前を晒した方が良い」
などといった大量のリプライが寄せられた。
マサヤさんはこうしたアドバイスに感謝し、穏便に済ませたかったが一向に連絡が来る気配がないため、消費者センターか警察署なのか分からないが、明日から動こうと思う、と返答していた。
「騒ぎを収束したいと願う入金人の意向」
すると、翌19日にマサヤさんはツイッターを更新し、
「本日会社側からご連絡をいただきました。その中で非を認め正式な謝罪がありましたことをお伝えさせていただきます。私としても納得しましたので、この件について私から言うことはもう何もございません」
と書き込み、「事件」の収束を宣言した。いったいどんな形で「和解」したのか。
佐川急便はJ-CASTニュースの12月20日の取材に対し、ツイッターの内容は事実である事を認めた。ただ、伝票を書き換えたのは、佐川急便の人間ではなく委託している会社のドライバーで、その営業所はコトが発覚後にマサヤさんと話をし、返金対応をした、と説明した。他社のことであるためドライバーにはどのような処分が下されたのかは分からないという。
しかし、佐川急便本社はネット上での騒ぎを重く見てマサヤさんと接触して12月19日に謝罪し、理解してもらい円満解決したという。マサヤさんの19日のツイッターはこれを受けたものとみられる。詳細について聞こうとしたが、佐川広報は
「これ以上の詳細については騒ぎを収束したいと願う入金人(マサヤさん)の意向があり、お伝えする事が出来ません」
と話している。