学習指導要領「日陰の位置は太陽の動きで変わる」
しかし、ツイートのリプライ欄には、こうした同調意見とともに、男性への厳しい指摘もまた多数寄せられた。
「影が動くことから直接地球が動くことと繋げるのは論理の飛躍がある」
「問いは影の向きであって、影を作る要因となる太陽が文字として書かれないと正解とは言えない」
主な理由として、「地球が回る」では自転なのか公転なのか判断できない、地球の自転を理解するのに必要な「天球」の概念が把握できているか分からない、といった点が挙げられた。つまり、「地球が回る」と回答するならば、説明を補足すべきというわけだ。
実際、地球の自転を公立小学校の3年生で習うことはまずない。現行の学習指導要領上、「日陰は太陽の光を遮るとでき、日陰の位置は太陽の動きによって変わること」(文科省HPより)を学ぶのが目標とされているからだ。
地球の自転のメカニズムを正確に把握しているかどうかにかかわらず、「太陽が動く」という答えは、学習指導要領上「正しい」。
どちらも正しい、とも言えそうな今回の一件。賛成派、反対派双方の熱い議論は、なおも続いている。