安倍首相が認めたプーチン氏との隔たり 歯舞・色丹返還めぐり「齟齬ある」

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   日ソ共同宣言(1956年)で、平和条約締結後に北方領土のうち歯舞、色丹両島を日本へ引き渡すと明記している件について、安倍晋三首相は、プーチン大統領が「(引き渡す場合でも)主権を返すとは書いていない」という認識を持っている、と明かした。2016年12月17日、日本テレビの単独インタビューで語ったもので、「日本側と齟齬がある」と認めた。

   日本テレビは17日夕、日露首脳会談を終えた安倍首相へ同日行ったインタビューの模様を放送した。冒頭の字幕は「安倍首相単独インタビュー プーチン氏 領土問題否定せず」。安倍首相は、プーチン大統領との話のなかでは、「領土問題は存在しない」といった発言は「一切ない」と語った。プーチン大統領は、会談前には「(ロシアに)領土問題は存在しない」との認識を示していた。

   また、安倍首相は「歯舞、色丹引き渡し」について、「56年(日ソ)宣言が起点。2島について、主権を返すということは書いていない」というのが、「プーチン大統領・ロシア側の理解」だとし、「日本側と勿論、齟齬がある」と説明した。

   このインタビューを受け、日経新聞は翌18日付朝刊1面(東京最終版)で「日ソ共同宣言『2島引き渡し』 首相『日ロ、見解隔たり』」の4段見出しで報じた。朝日新聞、毎日新聞の両紙も、いずれも総合面でベタ(1段見出し)で伝えた。

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