忘年会シーズンに気になる胃の不調 パソコン仕事にストレスも「犯人」に

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異常はないのに不調「機能性ディスペプシア」

   3年前に離婚してから徐々に不安にさいなまれるようになり、2年前から胃の膨満感を覚えるようになったという植田理恵さん(56)も、やはりストレスが原因だった。

   最近はみぞおちが痛むようになったといい、これ以上症状が進むと「機能性ディスペプシア」という病気に発展するおそれがある。

   ディスペプシアは「消化不全」という意味で、不調があるのに、詳しく検査しても異常が見つからないのが特徴。ストレスが原因になるケースが多い。

   (1) みぞおちの痛み、灼熱感

   (2) 食後の辛い胃もたれ

   (3) すぐお腹がいっぱいになる

   (4) 胃に病気の原因が見当たらない

のうち、1つでも長引いていれば診断される。日本人の5~6人に1人がかかっているともいわれ、決して他人事ではない病気だ。

   正常な胃は、食後すぐに上部が拡張し、食べ物をしっかり貯蔵。消化のためのぜん動運動も始まる。

   一方機能性ディスペプシアの胃は、食べ物が胃の底に溜まってしまい、消化機能が低下している。

   胃酸が出すぎているわけではないのに胃に激痛を感じやすくなる「内臓性知覚過敏」を併発する場合もあり、異変を感じたら消化器の専門医に相談しよう。

   植田さんは病名がわかったことで不安が1つ解消され、撮影後に症状が緩和しているという。

   胃をいたわるには、食べ物をよく噛むなどして唾液の分泌を促すのも重要だ。唾液は消化を助けるほか、胃酸を中和させ、胃粘膜の傷を修復する働きもある。

   番組では、唾液を多く出す「おサルさん体操」が紹介された。

   サルの顔マネをするように、歯と歯ぐきの間に舌を入れ、4~5回ぐるりと回すだけで、唾液腺が刺激される。あわせて唾液腺がある耳の下のくぼみをゆっくりマッサージするとより効果的だ。

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