忘年会シーズンに気になる胃の不調 パソコン仕事にストレスも「犯人」に

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胃粘膜を保護する食べ物はコレ

   空腹時、胃の下あたりに刺すような痛みを覚えるという福原聡さん(53)は、胃のひだの先にイボのような荒れがいくつもみられた。「びらん性胃炎」といい、胃酸で胃粘膜が傷付けられた状態だ。

   福原さんは4~5時間居酒屋にいて、1時間あたりウーロンハイを4~5杯飲むという酒好き。これが胃に悪影響を及ぼしている。

   酒は胃酸の分泌を促すため、飲みすぎると胃酸が過剰に増える。さらに酒が胃粘膜を直接傷付けるので、空腹時に増えた胃酸が傷口を刺激し、痛みを引き起こす。

   ヤマイモ、サトイモ、レンコン、なめこなどに多く含まれる成分「ムチン」は、胃粘膜を保護してくれる。

   キャベツやブロッコリーに多く含まれる「ビタミンU」は、傷付いた胃粘膜の修復を促進するので、これらの食材を多く摂(と)ろう。なお、ビタミンUは水に溶けやすいので、ゆでるよりも蒸すのがよい。

   2年前に会社を定年退職した浅川尊美さん(66)は、日々の張り合いがなくなると同時に、胃もたれのせいで食事の量が減った。とんかつが好きでお店に食べに行っても、キャベツを食べただけでお腹いっぱいになってしまう。

   内視鏡検査では胃の内部に特に問題はなく、退屈によるストレスが原因と診断された。

   人はストレスを感じると自律神経の交感神経が優位の状態になり、胃の機能が低下する。胃は食べ物が入ると消化のために動いたり胃酸を出したりと様々な活動をするが、胃の機能が低下すると、食べ物を貯蔵できなくなったり、消化に時間がかかったりする。

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