ベイちゃん「あっという間の30年」とコメント
ベビースターラーメンは、1959年に「ベビーラーメン」(前身の松田食品が製造)の名称で発売した味付きフライ麺のスナック菓子。現在、年間2億食を生産。海外にも進出している。子どもの頃のおやつや、遠足や修学旅行のお供として、誰でも1度は食べたことがあるのではないかと思うほどの人気だ。
発売当時はオレンジ色のパッケージに女の子のキャラクター(名前はとくにない)が描かれていたが、1971年に現在の名称に変更。88年にパッケージデザインを刷新したのを契機に、男の子のマスコットキャラクター「ベイちゃん」を採用。2000年には妹として「ビーちゃん」がデビューした。
おやつカンパニーによると、兄妹は東京都在住の10歳と8歳で、父は作家、母はデザイナーの設定という。子どもが手にとりやすいよう、パッケージから「ラーメン」をイメージできて、味の想像できるよう、たとえば主力の「チキン味」ではベイちゃんが中国風の服、ビーちゃんがチャイナドレスで登場したり、また「関西だししょうゆ味」ではベイちゃんがねじり鉢巻き姿で登場したり、「カレー味」ではターバンを巻いたりと、フレーバーや季節、ご当地(地域限定品)にあわせて、さまざまなコスチュームをまとってきた。
そんな姿がかわいらしく、約30年間にわたってベビースターラーメンの「顔」として愛された。
気になるのは、「なぜ、引退するのか」だ。おやつカンパニーは、「それ(引退理由)は、お話しできません」と、ヒミツという。同社は、「(皆さんに愛されていたことは)十分に承知しています」と話すものの、「ベイちゃん」「ビーちゃん」兄妹の引退撤回はないようだ。
今後のキャラクター展開について、おやつカンパニーは「公表できるタイミングになったら、順次お知らせします」と話した。同社のホームページには、「ベイちゃん」の引退コメントが掲載されている。そこには、
「僕たちも、新しい時代へとバトンタッチしていくことを決めました」
とあり、最後に
「あっという間の30年。本当にありがとうございました」
と結ばれている。