放送終了による経営への打撃はない
インターネットの掲示板やツイッターなどでは、
「わぁああああ、やっぱり切られたか。きっと吹っかけられたんだろうな」
「Jリーグ オワコンまっしぐらw」
「放映権を海外に売って国内は劣化させんの? これじゃあ先細りじゃん?」
「みんなこれからネットで見んの? 俺はスカパーで見たい」
などと、戸惑いや「ショック」を受けたという声が少なくない。
なかには、
「おいおいスカパー大丈夫か。見るもんなくなるじゃんwww」
「スカパー、解約するかな」
と、Jリーグという「キラーコンテンツ」の放送終了による視聴者離れを心配する声や、スマートフォンなど向けのネット動画配信の台頭で衛星放送そのものが「先細り」ではないのか、とスカパー!の経営を心配する声も寄せられている。
スカパー!の加入件数(個人)は減少傾向にある。最近の3年をみると、2015年度末は348万件と前年度比0.6%増えたが、14年度末は6.7%減の346万件、13年度は2.9%減の371万件だった。直近の2016年11月30日現在では337万3646件だった。
このうちJリーグの放送を目当てに加入した人がどの程度いるのかは不明だが、スカパーJSATは、「(Jリーグ放送を)楽しみにしていてくださっていた人が契約を取りやめていく可能性が高まることは避けられないと考えています。また、加入を考えていた人がネット動画などで済ませてしまうこともあるでしょう。(放送できなくなったことを)とても残念に思っています」と話す。
ただ、収益面への影響については、「Jリーグ放送はキラーコンテンツではありますが、制作費も相応にかかっていたため、利益が出るところまでには行っていませんでした」と話し、放送終了による経営への打撃は「ほとんどありません」という。
ただ、スカパー!は2017年のサッカー・天皇杯の試合中継は続けるほか、「Jリーグラボ」や「クラブ応援番組」といったJリーグの関連番組の放送は継続。さらに17年2月にはサッカー専門の24時間チャンネル「スカサカ!」を開局するとしている。