「渋谷に馬いるんだけど。これ、夢見てる?」――。2016年12月15日夜、東京・渋谷区にあるペットショップからポニーが脱走し、JR恵比寿駅付近の路上を駆け回るという騒動があった。
ポニーは脱走から約1時間30分後に渋谷警察署の署員らに確保され、無事にペットショップに「帰宅」した。けが人などの被害は出なかったが、都心を駆け回るポニーと遭遇した通行人からは、驚きの声が相次いだ。
夜の車道を「パカラッ、パカラッ」
脱走したポニーを飼育していたペットショップの関係者によれば、逃げ出したポニーは「ミニチュアホース」という小型の馬の品種で、3歳のオス。名前は「シャーロット」といい、体高は1.2メートルほど。温厚な性格で、「普段からお客様と触れ合う機会も多かった」という。
そんなシャーロットがペットショップから脱走したのは15日18時ごろ。その後、恵比寿駅近くの路上に移動したようで、遭遇した通行人からはツイッターに、
「渋谷に放し飼いの馬出現なう」
「ん? 対向車線にポニーが全力で走ってる」
「渋谷でポニーが歩いてた......」
といった報告が数多く上がった。なかには、シャーロットが街中を軽快に駆け回る様子を動画で撮影したユーザーも。その動画を見ると、
「パカラッ、パカラッ、パカラッ」
という小気味いい足音を鳴らし、渋谷の車道を疾走するポニーの姿が確認できる。
その後シャーロットは、ペットショップから直線距離で約0.7キロ離れた國學院大学渋谷キャンパスに移動。その場で、通行人からの通報を受けて駆け付けた渋谷署員やペットショップのスタッフに保護された。