男性医師、ベテラン看護師長はどう考える
「男の夢を壊すな」「技術の悪用」「透けるのを楽しみにして病院に行ってるのに...」「この世で一番必要のない研究開発だ」といった男性からの意見が、会社への問い合わせのほか、ネット掲示板やSNSでも沸いた。「透ける」に悩んでいた女性のことを考えると何とも身勝手な批判だが、こうした抗議が寄せられたのは事実だ。西原さんは「16年9月の、ある2週間で集計したところ、A4用紙60枚分の意見がありました。賛否合わせての集計ですが、この時期は否定的なものが多かったです」と明かす。
ただ、「否定意見が出るのは、ある程度予想されていました」。商品を病院に売り込みに行った発売当時ですでに、男性医師から「白衣が透けて喜ぶ男も結構いるんですよね」との声が出ていたという。女性看護師でも40代以上の看護師長クラスになると、若い看護師への指導に際し、プロ意識から透けるのを受容した上で、嫌なら中に余分に着てガードするように言う人もいたそうだ。
大真では、寄せられた抗議を「貴重な意見として素直に受け止めます」(西原氏)としている。