成長が遅く見えても見守ってあげて
論文によると、研究チームは調査の対象から、双子や36週未満の早産児、出生時の2000グラム未満の子はのぞいた。そして、なかなか体重が戻らないとして母親が心配する生後14日(2週間)、および21日(3週間)の時点で、出生時の体重より軽い子がどのくらいいるか調べた。
その結果、次のことがわかった。
(1)経膣分娩の子(全体の76%)では、生後14日までに出生時の体重に戻らない子が14%いた。生後21日(3週間)までは5%いた。
(2)抵抗切開で生まれた子(全体の24%)では、生後14日までに出生時の体重に戻らない子が24%いた。生後21日までは8%いた。
以上の結果から、研究チームでは論文の中で、「新生児が生後10~14日の頃に出生時より軽いことは決して珍しいことではありません。帝王切開で生まれたこの場合は、1か月後でも回復していない例さえあります。成長が遅く見えても心配しすぎないで見守ってあげることが大切です」とコメントしている。