国土交通省「(植栽を取り去ると)心理的にゴミを捨てにくい」
道路を管理する国土交通省東京国道事務所によると、この場所は「交通島」と呼ばれ、11月下旬まで植栽帯だった。
本来人は立ち入れないものの、なぜかゴミの投棄が後を絶たず、地元住民と撤去、清掃を繰り返していた。人の立ち入りとゴミの投棄を合わせて防ぎたい――。そうした目的で植栽を取り除き、代わりに石を置いたという。ホームレス排除が目的ではないともいう。
とはいえ、その石をめぐって地元住民から「見た目が攻撃的」「視界に入ると良くない」との意見が上がっていた。
結局、「景観・安全性に配慮してなるべく突起物のない違う形で整備する」として12月12日、13日の間に撤去。突起物がゴミの投棄を防ぐという「効果測定」にはもう少し時間がかかるようにも思えるが、実際に投棄防止効果はあったのか。記者の質問に対し、担当者は
「ゴミが植栽に隠れて捨てられないようにきれいにしておくと、心理的にゴミを捨てにくいため、ゴミ対策になります」
と答えている。