人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)の最新話で、星野源さん演じる津崎平匡が「リストラ宣告」されたことを受け、意外なことろからラブコールが送られている。
「津崎平匡さん、エントリーを切実にお待ちしております」――。2016年12月13日の第10話が放送されている時間帯に、シャープの公式アカウントがこんなツイートを投稿したのだ。
キャリア採用ページURLを添えて...
津崎はIT企業に勤めるシステムエンジニア(SE)。真面目で優秀、周囲からも頼られる存在だ。しかし社員のリストラを余儀なくされた会社は、津崎を候補に挙げる。理由は「優秀ゆえに年俸が高いから」。開発の仕事が減る関係上、人件費の高い優秀なSEは「宝の持ち腐れ」だというのだ。
それでも「プロの独身」時代の津崎であれば、リストラを突き付けられてもさほど動じなかったかもしれない。だが今は「契約結婚」相手である森山みくり(新垣結衣さん)と両想いになり、ようやく恋人としての甘い生活をスタートさせたばかり。
それゆえ、津崎はすぐに「求人 転職 SE 正社員」のキーワードで転職情報を検索し、「同程度の年収で、みくりさんとのイチャイチャタイムを死守できるホワイトな会社」を探し始めた。
すると、津崎に興味を示す現実世界の企業が現れた。シャープ公式ツイッターが、ドラマ放送中の時間に、「津崎平匡さん、エントリーを切実にお待ちしております」というコメントとともに、同社のキャリア採用ページのURLをツイートした。
「必ず定時退勤させてあげてくださいね」
タイミングの良さと気の利いたジョークに「逃げ恥」ファンは大興奮で、
「みくりさんとのいちゃいちゃタイムは守られますか?」
「ひらまささんは、必ず定時退勤させてあげてくださいね」
「事実婚でも家族手当出るんですか?健康保険の控除もお願いします」
といった質問や注文が寄せられるなど、大盛り上がりとなった。
さらにシャープ公式は翌14日にも
「・年俸応相談・交通費支給・いちゃいちゃタイム完備 ことしで創業104年、日本各地で広くご愛顧いただく老舗家電メーカーです。やりがい搾取や愛情搾取に配慮した職場で、社内ITインフラ、アプリ開発など、即戦力として活躍してみませんか」
と、津崎に再アピールした。
ちなみに津崎(の設定)は、京都大学卒の36歳。資格取得にも熱心で、少なくとも「基本情報技術者」「応用情報技術者」「データベーススペシャリスト」の3つを持っていることが分かっている。中でも「データベーススペシャリスト」は難易度の極めて高い国家資格であり、現職での実績も含め、転職に困ることはなさそうだ。