日露では線路の幅とコンテナのサイズ違う
仮に計画が実現した場合、日本と欧州の物流が船便に比べてスピードアップするが、建設費に見合う経済効果が得られるかは不透明だ。それに加えて、日本とロシアでは線路の幅やコンテナのサイズが異なるため、実質的な「大動脈」が実現するまでのハードルはきわめて高い。
16年の10月のロシア極東発展省の発表では、オシポフ次官は
「12月には日露首脳会談が予定されている。それまでに、さらに協力のステップを前進させたい」
と話していたが、読売新聞と日本テレビが12月7日に行ったインタビューでは、プーチン大統領はシベリア鉄道の計画には触れていない。構想が10月から実質的に進展していない可能性も高い。