東洋経済新報、刊行しない理由は「分からない」
偶然にしては出来すぎている――。そう考えた人が多いのか、ツイッターのまとめサイト「Togetter」に16年12月11日、「高橋乗宣・浜矩子両先生の新著が出ないことに恐怖する人々」といった記事が投稿され、話題を集めた。
「不安材料」はそれだけにとどまらない。目前に控えたトランプ米大統領の誕生とからめ、「トランプ政権が未知数すぎるし、米国が保護政策に走ったら(崩壊は)充分ありえる」と指摘する人もツイッターに現れた。
リーマンショックとの「符号」とトランプ大統領誕生への不安。この2つを重ね合わせ、本に成り代わって経済の「崩落」を予測する人が続出している状況だ。
東洋経済新報社の総務局はJ-CASTニュースの取材に対し、12月13日時点で17年版の刊行予定がないことを明かす一方、その理由は「分からない」とした。
なお、高橋・浜両氏は2009年春、他の出版社(李白社、発売:フォレスト出版)から『2009-2019年 大恐慌 失われる10年』を共著で出している。