「ポケモンショック」覚えていますか 視聴者700人搬送された騒動その後

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報道やバラエティー番組でも「注意テロップ」表示

   ポケモンショックを受け、テレビ業界では映像表現を自主規制する取り組みがなされた。日本放送協会(NHK)と日本民間放送連盟(民放連)は共同で98年4月8日、「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」を発表し、光の点滅、コントラストの強い画面の反転、パターン模様(渦巻き・縞など)の使用、の3つを制限するよう促している。

   J-CASTヘルスケアの2016年12月12日の取材に答えた民放連の番組・著作権部担当者によると、テレビ局が同ガイドラインに違反したとしても「直接的な罰則規定などはありません」。ただ「問題事例があれば、必要に応じて対応を検討することになります」という。

   また「部屋を明るくして離れて見てください」といったテロップが表示されるようになったのも、ポケモンショックの影響だ。同ガイドラインには、「明るい部屋で受像機から離れて見るなど"テレビの見方"に関する適切な情報を視聴者に提供することは予防手段として有効である」と書かれており、民放連担当者によると「視聴方法に関する注意喚起を表示するよう、内規で定めている放送局もあります」。

   ポケモンショック以降、報道やバラエティー番組でも「激しい光の点滅に注意」といったテロップが表示されるようになった点についても、民放連担当者は「アニメに限定せず、番組およびCM全般の映像手法について注意を喚起しています」と答えた。こうした取り組みの結果、「97年の『ポケモン』の事例以降、取材を行った2016年12月12日 までに映像表現に起因する同種の被害事例の報告は民放連にはありません」と明かした。

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