産経も「懸念解消を先送りするな」
さらに、党首討論の翌8日朝刊では2面で「初陣蓮舫氏 カジノで攻め」と大きく見出しを付け、首相の反論も掲載しつつ、全体のトーンは珍しく民進に好意的な記事を掲載。さらに、同日の社説で党首討論を取り上げ、ここでも「首相はカジノの説明を尽くせ」との見出しを掲げ、異例のカジノ社説2連発。「首相は以前、法案を作成した議員連盟の最高顧問を務めた。カジノを推進するなら、その経済効果や、副作用の対策について、自ら丁寧に説明する責任がある」と、首相に真っ向、直球を投げつけ、週内成立断念を受け、9日朝刊4面政治面では「逆風カジノ自民足踏み」との記事に紙面の右半分を割いた。
他の全国4紙の社説(産経は「主張」)も、朝日が「危うい賭博への暴走」(2日)、「『数の力』を振り回すな」(6日)、「党首討論 安倍さん、あんまりだ」(8日)と3連発、毎日も「唐突な採決に反対する」(2日)に続き、8日は「再考の府も審議放棄か」「党首討論 もっと時間を延長せよ」と、2本の社説両方でカジノを論じる珍しい紙面。日経は「拙速なカジノ解禁は問題多い」(3日)「党首討論は国の針路問う場に」(8日)と連発、産経も「懸念解消を先送りするな」(2日)と反対の姿勢を示す。
共産党の機関紙「しんぶん赤旗」は3日、「人の不幸を踏み台にする」という読売社説のタイトルを見出しに引用し、「読売、産経も批判」と書きたてている。