早すぎても遅すぎても男性にはEDが多い
その結果、初体験が標準的な年齢の人に比べ、次のように早すぎても遅すぎても健康に良くないことが明らかになった。
(1)早期経験者は男女とも性感染症になるリスクが非常に高い。その理由は、性のパートナーの数が多いこと、その中に危険な相手がいる可能性が高いこと、そしてコンドームを使わない人が多いことなどがあげられる。女性の場合、10代での望まない妊娠をする人が多い。
(2)これに対して、後期経験者は性感染症になるリスクが比較的低い。特に結婚まで童貞・処女だった男女は、結婚後もパートナー以外に性の相手が少ないこともあり、性感染症にかかる人はほとんどいない。
(3)男性の性的機能の面では、非常に興味深い結果が出た。性的機能に一番問題が少なく、性生活に満足度が高いのは標準年齢での経験者だった。初体験が早すぎる男性と遅すぎる男性は、ともにEDやオーガズムに達しないことの悩みを訴える割合が高かった。一方、女性では唯一、経験が遅い人の場合にだけ、オーガズムに達することができないと訴える人が多かった。
(4)夫婦(パートナー)関係の満足度では、結婚後に初めて体験をした男性だけが破局する割合が高かった。それ以外の男女では経験の早い遅いは関係がなかった。
(5)また、性機能以外の全般的な健康状態は、標準年齢での経験者が一番よかった。この人々は教育水準も一番高く、そのことが初体験後の長い人生の健康につながっている可能性がある。