なぜかランニング、サッカーはあまり良くない
これを見ると、テニスなどが最も健康的で、次いでスイミング、エアロビクスが良いことがわかる。しかし、「あれ、ランニングやサッカーはどうなったの?健康にいいはずなのに」と疑問に思った人も多いはず。この研究を報道した英紙「デイリー・エクスプレス」(2016年11月30日付)も、「驚いたことに、ランニングやサッカーは運動をしていない人に比べ、全死亡リスクを下げるものではなかった。また、心臓病や脳卒中の死亡リスクでも、サイクリング、ランニング、サッカー、ラグビーはいずれも統計学的に有意な関係はなかった」とびっくりしている。
プレスリリースでは因果関係を明らかにしていないので、理由は不明だが、ランニングやサッカーなどの激しい運動より、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を続けた方が健康にはよいと研究がいくつかあるのは確かだ。
スタマタキス教授は、プレスリリースの中で「私たちの研究は、運動の量や質だけではなく、種目によっても健康効果に違いがあることを示しています。今回の研究成果を生かし、スポーツ業界と一緒に健康促進のための運動プログラムを作ったり、地域のスポーツコミュニティーを支援したりしていきたい」と語っている。