沖縄を訪れる外国人観光客が居酒屋の「お通し」に困惑していると地元紙が報じ、ネット上で「お通し」そのものの是非にまで議論が盛り上がっている。
「『お通し』って何? 外国人客のトラブル増」。琉球新報は2016年12月6日、ウェブ版でこんな見出しのニュースを流した。
沖縄の飲食店で会計時のトラブルが多発
記事によると、沖縄でグルメ体験目的の外国人観光客が増え、沖縄観光コンベンションビューローに「お通し」やテーブルチャージなどの問い合わせが寄せられるようになった。メニューに料金の表示がなかったとして、飲食店で会計するときにトラブルが多発しているというのだ。
ビューローの担当者が店に確認をして、店側が非を認めたら返金されるケースもある。ただ、観光客が帰国間際などではなかなか受け取れないといい、ビューローでは、メニューを外国語にも対応するよう呼びかけているという。
沖縄観光コンベンションビューローにJ-CASTニュースが12月9日、取材すると、担当者がいないとして詳しい話は聞けなかったが、事実関係は琉球新報が報じた通りだと答えた。
この記事内容については、ネット掲示板などで話題になっており、「お通し」そのものについて賛否が分かれる議論になっている。
「お通し」に賛意を示す意見としては、「それが異国文化ってやつ」「郷に入れば郷に従え」「チップ代りだと思っとけば?」といった声があった。ただ、外国人には分かりにくいことから、「お通しの説明をエントランスに表示したらいい」「入場料とか席料取って、お通しはサービスって方が納得いく」などの提案も出ていた。
一方で、「お通し」に否定的な声も多く、「日本人でもあれは困惑するわ」「頼んでないものを出すのはどう見てもオカシイ」「お通しはほんとやめてほしいな」という疑問や批判が相次いでいる。