「DBが教えてくれた」というキャッチコピーに、「かめはめ波」風のポーズを取った中年男性の写真――。JR東日本が制作した、こんな風変りなデザインのポスターが、インターネット上で「なんの広告だ?」などと注目を集めている。
多く上がっているのは、「DBってドラゴンボールじゃないよな」「意味分からん」といった疑問の声。ポスターには、具体的な企画紹介や「ドラゴンボール」の文字もなく、見ただけでは「何の広告なのかさっぱり判らない」というのだ。
「ドラゴンボールなのは分かるけど何?」
東京都内のJR駅構内を中心に、2016年12月1日から張り出されているこのポスター。そのデザインは、ドラゴンボールに登場する必殺技「かめはめ波」を彷彿とさせるポーズを取った中年男性の写真を大きくプリントしたものだ。
JR駅員とサラリーマン風の男性の2種類があり、それぞれに、
「責任も、正義も、挑戦も、DBが教えてくれた」(駅員版)
「男の誇りも、夫の覚悟も、父の強さも、DBが教えてくれた」(サラリーマン版)
というコピーが添えられている。また、どちらのポスターにも「2017年1月、JR東日本から、少年だった熱き中年へ」という文章が下部に小さく書かれている。
だが、ポスターを見て分かる情報はたったこれだけ。いつ、どこで、どのようなキャンペーンが行われるのか――そうした具体的な情報は何も書かれていない。そのため、目撃者からは「意味分からん」「なんの広告なんだ」といった疑問の声がネット上に相次いでいる。
ただ、ポスターにデザインされた「かめはめ波」風の写真と「DB」という頭文字などの情報から、ツイッターには、
「JR東日本の広告のDBって何?ドラゴンボールなのは分かるけど何?」
「なんだこれ?JR東日本来年に何をするんだ? DBってドラゴンボールじゃないよな?」
「なんのティザー? モチーフがドラゴンボールなのはわかるけど...」
などと、人気少年漫画とのコラボ企画を予想する声が数多く出ている。「ティザー(広告)」とは、ある要素を出さないことで、逆に注目を集める手法のことだ。