妻が「専業主婦」だという30代の男性サラリーマンが、妻から家事を手伝うように要求されているとし、これは非常識であり差別ではないか?と「ヤフー!知恵袋」で訴えた。
これに対しネット上では「夫の発言の通りだ」という意見がけっこう多く、「妻も働かせろよ!」などと専業主婦に対する風当たりの強さが伺えた。日本政府内には専業主婦優遇措置とされてきた配偶者控除を廃止しようという動きがくすぶっている。
何のための専業主婦なのか?
この質問は2016年11月25日に寄せられた。内容は専業主婦の妻が休日に家事を手伝えとうるさく言ってくる、というもの。
「夫が家事を手伝ってしまったら何のための専業主婦なのかわかりません」
とし、妻は車での送り迎えなど自分の仕事の手伝いをしていないのに、一方的に家事の手伝いを要求するのは不公平であり、怠け者である。もちろん妻の調子が悪い時は手伝うが、専業主婦は夫に頼らず家事を一人でするのが当然だと思っている。だからこうした要求は非常識であり差別に当たるのではないか、というのだ。
この意見には、「知恵袋」に対して賛否両論の100を超える回答が付いたが、
「小さい器の男だね?!いずれ離婚に進展するだろうね。妻がやってくれないから貴方もやらないって事は子供と同じ」
などといった否定的なものが多かった。専業主婦だという回答者は、手伝えと当然のように言われたら腹が立つ気持ちは分かる、とし、奥さんの頼み方が下手なのではないか、と感想を述べた。別の専業主婦は、
「あなたにも休みがあるように奥様も休みが欲しいのでは?」
などと回答した。
しかし、別のネット上の掲示板やまとめサイトでは、専業主婦に対する風当たりが強い。 「専業主婦にも働かせて家事分担しろよ」などといった声が大きく、
「専業と言いつつ他人にも家事を強要するのか、随分偉くなったもので。夫はATMか何かですかね」
「子供がいるなら手伝った方が良いけど、いないなら甘えるな寄生虫って思う」
「女で今はフルタイムで働いてるけど、専業主婦時代は家事全部やるのは当たり前だと思ってた。稼げないんだから家事するしか存在価値ないでしょ」
などといった書き込みが掲示板に出ている。
政府は働く女性の増加と女性の社会進出を促進させるため配偶者控除の廃止を2000年に入ってから模索し続けてきた。「外で働く女性に比べ専業主婦を優遇しているのはおかしい!不平等ではないか」などといった意見も背景にはある。
一方で、専業主婦側からは「働きたくても家事、育児と両立できない」という反発も強い。