つるの剛士が妻のお腹に描いた芸術 妊婦が注目「マタニティーペイント」

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   妊婦のお腹に絵を描く「マタニティーペイント(ベリーペイント)」が流行しつつある。写真を撮ってSNSにアップする人も少なくない。芸能界でも加護亜依さん(28)夫妻や、つるの剛士さん(41)がブログ・SNSで発信し、大きな反響が出た。

   一般ユーザーがSNSに投稿した写真も多い。見ると、色鮮やかで繊細な絵が多く、夫婦ともに充実感ある表情を見せている。一方で気になるのは妊婦の健康だ。地肌へのペイントに、胎児への影響を懸念する意見がある。

  • つるの剛士さんはインスタグラムにマタニティーペイントの写真を投稿した
    つるの剛士さんはインスタグラムにマタニティーペイントの写真を投稿した
  • つるの剛士さんはインスタグラムにマタニティーペイントの写真を投稿した

加護亜依もブログで公開

   加護亜依さんは2016年12月3日、「Baby What's up!?」との文字をアート風にベリーペイントしたお腹の写真をブログで公開した。第2子妊娠を発表したのは9月24日で、今回見せたお腹はかなりふっくらしているのが分かる。夫と娘も交えてフォトスタジオで5時間にわたって写真撮影し、「現場はハッピーモード満載でした」。

   つるのさんは16年5月29日、「記念、腹クガキ。笑」のコメントとともに、ベリーペイントされた奥さんのお腹の写真をインスタグラムにアップした。笑顔の赤ちゃんの周りに花・星・ハートが散りばめられた絵が描かれ、「もうすぐでます!」と書かれていた。つるのさんは自ら筆を取って描いたと投稿しており、1万5000件以上の「いいね」がついた。

   J-CASTヘルスケアが、3歳の子を持つ神奈川県在住の40代女性にベリーペイントを知っているかを尋ねると、「初耳です」と驚いていた。「描いてもらって写真に撮るのは記念になると思う」とする一方、心配していたのは「妊婦と胎児への影響」だ。自身、妊娠中はヘアカラーやパーマ液の塗布も控えていたといい、

「地肌に絵の具をつけても大丈夫なのだろうか」
「これだけ綺麗な絵だと時間がかかりそうだが、同じ姿勢を取り続けて負担はないのだろうか」

と疑問視していた。

   この点を、ベリーペイント希望者へのアーチスト紹介や、ペイントアーチスト育成を手がける一般社団法人・日本ベリーペイント協会に取材して聞いた。協会代表でアーチストの都愛(とめ)ともか氏は、「妊婦と胎児の健康には細心の注意を払っている」としてこう話した。

「協会で使うベリーペイントの画材は、化粧品や舞台メークにも使われ、人体に害のないものを選んでいます。絵の具は水性で、ウェットティッシュで拭けば落とせますし、これまでペイントしたお客様から妊婦や胎児にトラブルがあったとの報告は、協会にはありません」

極力短時間で描き上げる

   妊婦の負担を考えて極力速く描き切るよう心がけており、アーチストへの講習でも「最長1時間」を目安に指導するという。都愛氏の場合は15~30分で完成すると話した。

   ペイント中は、お腹を出しっぱなしで体勢も固定される。そのため、「『寒くないですか』『辛くないですか』と、随時こちらからお声掛けして、無理なく描き進めるように徹底しています」(都愛氏)。

   都愛氏によると、ベリーペイントは海外発祥で、ここ5~6年で日本にも徐々に浸透してきた。もとは安産を祈念して魔除けのために行われていたが、日本では人生で何度もない妊娠中のお腹を記念撮影する「マタニティーフォト」の延長で広がりを見せているという。客の中には、「不妊治療を経て授かった子だから何か記念に残しておけないかと思って」という40代夫婦もいたという。

   認知度は「低いかなとは思います」というが、2010年当時は月1件程度だった依頼が、16年現在は月に30件ほどの問い合わせが来るまでになったという。都愛氏は

「特に、つるの剛士さんがインスタグラムで写真を公開された時は、問い合わせがかなり増えました」

と振り返っていた。

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