極力短時間で描き上げる
妊婦の負担を考えて極力速く描き切るよう心がけており、アーチストへの講習でも「最長1時間」を目安に指導するという。都愛氏の場合は15~30分で完成すると話した。
ペイント中は、お腹を出しっぱなしで体勢も固定される。そのため、「『寒くないですか』『辛くないですか』と、随時こちらからお声掛けして、無理なく描き進めるように徹底しています」(都愛氏)。
都愛氏によると、ベリーペイントは海外発祥で、ここ5~6年で日本にも徐々に浸透してきた。もとは安産を祈念して魔除けのために行われていたが、日本では人生で何度もない妊娠中のお腹を記念撮影する「マタニティーフォト」の延長で広がりを見せているという。客の中には、「不妊治療を経て授かった子だから何か記念に残しておけないかと思って」という40代夫婦もいたという。
認知度は「低いかなとは思います」というが、2010年当時は月1件程度だった依頼が、16年現在は月に30件ほどの問い合わせが来るまでになったという。都愛氏は
「特に、つるの剛士さんがインスタグラムで写真を公開された時は、問い合わせがかなり増えました」
と振り返っていた。