「子供たちの未来なら変えられる」
今回のイベント後、リングを降りた後に報道陣からの取材に応じた河村さんは、児童支援をはじめた理由について、
「私自身、家庭に恵まれなかった事実があります。その中で、自分の過去は変えられないが、子供たちの未来なら変えられると考えるようになり、支援活動を行うようになりました」
と話す。続けて、伊達直人の名前を用いて匿名で寄付を行ったことについては、
「第三者が匿名で寄付を行うことで、世間から児童養護施設の問題に関心が集まれば、と考えました。また、実際に子供を施設に預けている親御さんにメッセージを投げかけたいという思いもありました」
と説明。また、プレゼントの贈り主の名前として「伊達直人」を選んだ理由については、「漫画のストーリーの中で共感する部分があり、自然と伊達直人の名前を使おうと思った」と話していた。
現在、河村さんは、活動を通じて知り合った佐山さんと一緒に、施設で過ごす子供を支援するNPO法人「初代タイガーマスク基金」の活動に参加しているという。今回、実名と素顔を公表した意図については、
「自分が出て世間の注目を集めることで、施設で育った子供たちの支援の重要性を改めて伝えたかった。今まで広まった個人の寄付活動だけでなく、企業や行政レベルでの支援に繋がればと考えました」
と話していた。