民進党が2016年12月7日午後に行われた党首討論の模様をインターネット上で実況中継した。YouTubeのライブ配信機能を使い、細野豪志代表代行と玉木雄一郎幹事長代理が討論の中継画面を見ながら解説を行った。党によると「初の試み」という。
9月に代表になったばかりの蓮舫氏が安倍晋三首相と「直接対決」するのはこの日が初めて。党としても、蓮舫氏の記念すべき舞台で新企画に乗り出したわけだが、放送後の玉木氏の自己採点は「(100点満点中)5点...4点ぐらいで」と厳しいものだった。
細野代表代行と玉木幹事長代理が「実況」
民進党は前日6日に「裏実況中継」の実施をアナウンス。蓮舫氏の質問のポイントを分かりやすく説明するとともに、安倍首相の発言についても「党の立場」から指摘するとしていた。
約30分の持ち時間中、蓮舫氏はカジノを中心とした統合型リゾート(IR)推進法案を重点的に取り上げ、経済問題や働き方改革も含め、首相と論戦を交わした。
画面隅のワイプに映る細野・玉木の両氏は、蓮舫氏の質問の意図を解説するとともに、首相の答弁に「(ただのリゾート施設なら)そもそも法律はいらない」「総理は都合のいい数字だけ出す」などと反論。同時に首相の「やり方」についても言及し、
「総理の1つの問題は若干答弁が長い。1回立つと5分立つ」(細野氏)
「困ると必ずヤジに(話を)ふる」(玉木氏)
などと述べた。
また、首相が自身について「行政府の長」と述べた際には、玉木氏が「今日は言い間違えませんでしたね。時々『立法府の長』って言ってますから」と過去の間違いを引合いに皮肉った。