NHK紅白歌合戦に出場するAKB48のメンバー48人を視聴者の投票で決める企画の正式投票が、2016年12月8日から始まる。この企画に先だってJ-CASTニュースが行った2度目のワンクリック投票では、7日午後までに約3万1000票が寄せられた。
こうした投票は、CDについた投票券などで投票する「選抜総選挙」とは異なり、財力にものを言わせた大量投票が難しいのもひとつの特徴だ。今回のワンクリック投票の結果も、選抜総選挙の順位とは少々違った顔ぶれになった。
上位10人で得票の75%占める
ワンクリック投票は、11月27日に上位16人を投票の対象として行ったところ、12月2日夕方までに約25万票が投じられた。16年いっぱいで卒業を表明している島崎遥香さん(22)を選んだ人が最も多く、HKT48の指原莉乃さん(24)、AKB48の渡辺麻友さん(22)が続いた。ただ、島崎さんよりも多く票が入った選択肢が「この中にはいない」。そのため、12月3日に対象を64人に拡大して改めて投票を募っていた。
ワンクリック投票では、同じブラウザからは原則として1回しか投票できないが、同じPCやスマホから複数のブラウザを使って、複数回投票することも可能。ブラウザに「細工」をして複数回投票している人がいる可能性もあるが、大まかな傾向は把握できる。 64人を対象にしたワンクリック投票には、開始4日が経過した12月7日の14時時点で、約3万1000票が集まった。
最も多くの票を得たのはHKT48の宮脇咲良さん(18)。全体の20.1%にあたる6235票を集めた。2位以降は渡辺さん、指原さん、柏木由紀さん(25)、NMB48の山本彩(さやか)さん(23)、HKT48の兒玉遥さん(20)が続いた。この上位6人は選抜総選挙でも上位1ケタに入っていた。ただ、7~8位は様相が異なり、総選挙で43位だったHKT48の田島芽瑠(たしま・める)さん(16)と52位だったNMB48の太田夢莉(おおた・ゆうり)さん(17)がジャンプアップする形でランクインした。太田さんまでが1000票以上を獲得。総選挙では3位だったSKE48の松井珠理奈さん(19)は880票で、9位にとどまった。10位は、総選挙でも10位だったAKB48の武藤十夢(むとう・とむ)さん(22)。669票を獲得した。上位10人で、全体の得票の75%以上を占めた。
10票の違いで順位が5つ動く
ボーダーラインの48位近辺は、かなり接戦だ。46位のHKT・神志那結衣(こうじな・ゆい)さん(18=総選挙53位)が40票、47位のHKT・駒田京伽(こまだ・ひろか)さん(20=同60位)が39票、48位のSKE・大場美奈さん(24=22位)が38票。それ以下はHKT・植木南央さん(19=58位)の35票、HKT・井上由莉耶さん(17=48位)の32票、NMB・藤江れいなさん(22=41位)の31票が続く。10票の違いで順位が5つ程度変動していることになる。
16年の選抜総選挙の上位48人の顔ぶれは、AKB20人、SKE8人、NMB7人、HKT12人、NGT1人。これに対して、今回のワンクリックの上位48人も、AKB20人、SKE8人、NMB8人、HKT11人、NGT1人で、ほとんど違いはなかった。
「不出馬」続きの「シアターの女神」どうなる
今回のワンクリック投票では、選抜総選挙の上位64人が対象だったが、NHKの「本番」の投票では、総選挙「不出馬・圏外」組の動向も注目だ。例えばNMB48の新曲「僕以外の誰か」では、16年6月の総選挙直後に加入したばかりの山本彩加(あやか)さん(14)が、山本彩さんに次ぐポジションに抜擢されて注目を集めている。HKT48では、総選挙ではランクインできなかった松岡はなさん(16)が、9月発売の「最高かよ」でセンターポジションを務め、知名度を上げた。AKB48では、村山彩希(むらやま・ゆいり)さん(19)が3年連続でAKB48劇場の公演に最も多く出演し、一部では「シアターの女神」の異名を持つ。村山さんは総選挙には不出馬を続けているため、今回の紅白の投票での動向を注目する向きもある。