「おまきさん」の愛称で知られる芸能リポーター・武藤まき子さんが2016年12月6日、虚血性心不全のため亡くなった。71歳だった。
これまで頻繁に出演していた情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)は7日の放送で、冒頭35分以上を割き、武藤さんの仕事を特集した。
笠井アナ「『恋のバカンス』とか、もう聴けないのか」
「とくダネ!」キャスターの小倉智昭さんは12月7日の番組放送開始直後、沈痛な面持ちで、武藤さんの死を報告。
「私たち身内同然で、本当に『とくダネ!』を愛してくれていた。数多くの芸能人からも『おまきさん、おまきさん』と慕われていた」
と偲んだ。同番組はその後、武藤さんのVTRや番組スタッフらの思い出話を35分以上にわたって流した。
武藤さんは山梨県出身。青山学院大学卒業後、中国放送(広島県)のアナウンサーを経て、フリーに転身した。1982年に始まった情報番組「おはよう!ナイスデイ」(フジテレビ系、99年に終了)で、リポーターを務めた。近年は「とくダネ!」を中心に、芸能や歌舞伎、皇室関係のニュースで出演した。
VTR後、笠井伸輔アナウンサーは
「新人アナウンサーのときに、手取り足取り一から教えてもらいました。それから30年、ほめられることより、叱られることの方が多くて、50歳を越えてからも、長いメールで『ここがダメ、ここを直しなさい』と指摘された」
と振り返った直後、涙声となり
「カラオケが上手でね、平野(早苗リポーター)さんとザ・ピーナッツの『恋のバカンス』とか、もう聴けないのかなと思うと本当に悲しくなります」
と語った。