DeNAが子会社の運営する女性向けファッション情報サイト「MERY」の非公開化を発表したことで、MERY読者から「困惑」の声が相次いでいる。
ファッションや美容、ライフスタイル、グルメなどバラエティ豊かな記事を掲載し、10代、20代の女性に根強く支持されたMERY。J-CASTニュースは今回、複数の読者に現在の心境を聞いた。
「MERYマガジン」の次号は発売延期
DeNAがMERYを非公開にすると発表したのは、16年12月5日。作業が完了する7日までに、すべての記事が見られなくなる予定だ。同社のキュレーション(まとめ)メディアは、これで10サイトすべて非公開化されることになった。
MERYはオープン以降、ファッションや恋愛、グルメなど多彩なジャンルの記事を掲載。さらに、ローラさん、小嶋陽菜さん、渡辺直美さんを起用したテレビCMで、一気に認知度を高めた。これまで破竹の勢いで成長を遂げてきた。
3月には女性誌「MERYマガジン」を創刊し、アプリやSNSのコンテンツと連動。ネットメディアの斬新な試みとしてマスコミに注目され、「あえて紙のメディアに挑戦」などと伝えられた。発行号はこれまでに4号(vol.04)を数える。奇しくも、DeNAが新たに8つの運営媒体を非公開とした12月1日に、最新号のvol.04が発売されたばかりだった。
しかし、DeNA広報部によると、このMERYマガジンも
「17年3月に次号が発売される予定でしたが、延期が決定しました。発売時期は未定です」
という。
「ファッションなどの参考にするものがなくなってしまう」
MERYの非公開化で、読者の間には動揺も広がっている。J-CASTニュースの取材に12月6日、ツイッター経由で応じた10代女性は、「かわいいがたくさん」「流行が分かる」「真似しやすい」といった理由で愛読してきた。
非公開化をうけ、「ファッションなどの参考にするものがなくなってしまうため困ります」と訴える。
別の20代女性は「暇があると恋愛コラムなど見て楽しんでいたので、なくなるのは少し寂しい。他のキュレーションサイトの信用度も落ちるかもしれない」と複雑な心境を明かした。
そして、「(MERYは)女性に向けたコラムが多く、知りたい情報をいつでも知ることが出来た」と振り返った。
またあるツイッターユーザーは、「色々問題があるのは知ってた」としながらも、「それでも便利だった」「(記事が)女子向けだけにしぼられてるし、カテゴリごとにタブ分けされてて見易かった」と指摘している。「MERYが非公開になったら田舎者の私はかわいいカフェとかどうやって探せばいいんだい」といった声もあった。