DeNAのキュレーション(まとめ)メディアをめぐる騒動が、各所で波紋を広げている。子会社運営の女性向けファッション情報サイト「MERY」と「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)のコラボレーションが、騒動を受けて「解消」された。
MERYについては2016年12月5日、「厳正かつ公正な調査を行なうにあたっては、サービス運営が停止していることが必要」として、非公開化が発表されている。双方の間で何があったのか。ピューロランドを運営するサンリオエンターテイメントに取材した。
当初「MERYは問題ない」と聞いていたが...
サンリオエンターテイメントによると、11月29日から「#ぴょこのる_MERY」というMERYとのコラボレーションキャンペーンを実施していた。
ピューロランドを訪れた客が、「ぴょこのる」という商品の写真を、「#ぴょこのる_MERY」とタグ付けしてインスタグラムに投稿すると、「ぴょこのる」やピューロランドのペアチケット、テーマパーク内の食事券が抽選で当たる。
「ぴょこのる」とは、「どこにでもぴょこっと乗っちゃう姿がたまらなくキュート」(サンリオ公式サイト)なぬいぐるみで、デザインはハローキティやポムポムプリン、けろけろけろっぴなど人気キャラをモチーフにしている。10月26日に発売されたばかりだった。
しかし、DeNAの運営メディアに不正確な情報発信や著作権侵害が指摘されはじめた11月末、キャンペーンの周辺が何やら慌ただしくなる。
サンリオエンターテイメントは11月30日、DeNAから「キュレーションサイト非公開」の連絡を受ける。同時に、「MERYは運営方針が異なるため問題ない」とも聞いていた。
告知記事をMERYに掲載していた
しかし、12月1日以降、MERYの記事が徐々に削除されていることを察知。MERYにはキャンペーンの告知記事を掲載しており、これも「非公開の可能性があるのではないか」と判断した。
そして12月2日夕、「参加されているお客様にご心配・ご迷惑をおかけすることになる」として、記事の削除をDeNAに依頼。
告知記事をピューロランドの公式ホームページに移し、キャンペーンの名称を「#ぴょこのる_ピューロ」に変えた。なお、キャンペーン自体は当初の予定通り、終了日の13日まで続けるという。
サンリオエンターテイメントによると、MERYとのコラボレーションは今回初の試みだが、大多数のツイッターユーザーは「コラボ解消」に対し、
「そりゃそうだ」
「当然だ」
と理解を示している。