2016年12月1日に発表された「2016 ユーキャン新語・流行語大賞」でトップ10入りした「保育園落ちた日本死ね」をめぐる論争に、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん(76)が「参戦」したことで、インターネットはさらに盛り上がりをみせている。
「日本死ね」がトップ10に選ばれたこと、また表彰式に民進党の山尾志桜里衆院議員(42)が満面の笑みで登壇したことに、「違和感」をもっている人は少なくない。タレントのつるの剛士さん(41)もその一人で、2日にツイッターで「なんだか日本人としても親としても僕はとても悲しい気持ちになりました」と綴ったことが、波紋を呼んでいた。
自分が審査委員だったら、「選んでいた」
鳥越俊太郎さんの発言は、12月5日に放送されたTBS系の情報バラエティー番組「白熱ライブ ビビット」でのこと。「白熱! みんなが気になるニュース」で、「新語・流行語大賞」のトップ10に「保育園落ちた日本死ね」が入ったことを取り上げたところ、審査委員の経験がある鳥越さんは、「(自分が審査委員だったら)選んでいた」と、「賛成」の立場をとった。
さらに、「この『日本死ね』は確かにショッキングな言葉ですけども、こういう言葉をあえて使わざるを得ないほど、日本の待機児童の問題、そして少子高齢化の問題が深刻な状況になっている」と指摘。それに対して、日本の政治が何も手を打たず、「それ(政治)に対する母親の怒りの言葉が『死ね』という表現になった。だから『死ね』という言葉だけに引っかかってしまっては全体を見誤ってしまう」と語った。
一方、番組は独自にアンケート調査を実施。流行語大賞のトップ10に、「日本死ね」が選ばれたことの是非を聞いたところ、賛成が23%、反対は77%と、多くの人が「反対」を支持した。
インターネットには、
「これってヘイトだろ。こんなの選ぶの、道徳が失われてるとしか思えない」
「相変わらず論点ズレてるおっさんやなあ」
「選考委員もアホやが、こいつもアホだなw」
「拍手したら悪いほうにエスカレートする。超えちゃいけないライン考えろよ。『死ね』だぞ『死ね』」。
といった、トップ10入りを「おかしい」と思っている人が多いようだ。