17年間続いたフジテレビ系朝のワイドショー「小川宏ショー」で知られるフリーアナウンサーの小川宏さんが、多臓器不全のため2016年11月29日に死去した。90歳だった。フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」などが12月5日、報じた。
小川さんは、NHKでクイズ番組「ジェスチャー」の司会を10年間務めるなどした後、1965年にフリーに転身。同年5月から「小川宏ショー」の司会として活躍、82年春まで「朝の顔」としてお茶の間の人気を博した。
17年間続き、放送回数4451回
訃報を伝えた「グッディ!」では、「フレッシュワイド8:30 小川宏ショー」の当時の番組タイトル映像も紹介。小川さんが1982年の番組終了後にはうつ病となり、その後克服、80歳を超えても講演活動などを続けていた、などと伝えた。
番組開始当初の「奥さまスタジオ 小川宏ショー」時代から通算で17年間、4451回の放送回数を誇り、「森田一義アワー 笑っていいとも!」に抜かれるまで、ギネスブックに、人名を冠にした番組の最長寿記録として認定されていた。
「グッディ!」メインキャスターの安藤優子さんは、訃報を伝えるニュースのあと、自身の母親のエピソードも交えながら、小川さんは当時、特に女性の間で「絶大な支持を受けていた」とし、「たいへんな話術の達人でいらっしゃった」と語った。
ツイッターでは、「90歳になられていたことに月日の流れを感じました。又、一時代が終わったと感じた。安らかに眠って下さい。お疲れ様でした」などと悼む声が並んだ。また、12月4日に86歳で亡くなった、プロ野球・巨人の元打撃コーチ荒川博さんの訃報にも触れたうえで、「昭和を象徴したお二人に感謝と哀悼の意を表します」と書いた人もいた。