維新議員は「今までの経緯と感慨」を質問
4番目に質問に立った日本維新の会の浦野靖人議員(比例近畿)は、事前に用意していた質問の内容が、既に質問を済ませた自民党や公明党の議員と「『ほぼほぼ』かぶった」として、最初に口にしたのが
「法案提出者から、今までの経緯と感慨をお聞かせいただきたい」
という質問。提案者か答弁すると、
「本当に歴史を感じる答弁だったと思います」
と応じ、その次に口にしたのは質問ではなく、何故か直前に質問していた共産党の島津幸広議員(比例東海)に対する答弁だった。
「先ほどから共産党さんが大阪のことを一生懸命アピールしていただいていましたけれども、誤解をされると困りますので、少し反論をしておきますけどね、あべのハルカスが閑古鳥が鳴いているということをおっしゃっていましたけれども、鳴いてません」
「答弁」の後には、「閑古鳥」について「共産党のレッテルです」と、共産党批判も忘れなかった。
今回のカジノ法案の審議をめぐっては、ほとんどの新聞が社説で「拙速」などと批判。12月2日付の読売新聞も社説で「カジノ法案審議 人の不幸を踏み台にするのか」と題して、
「自民党などは、今国会を逃すと成立が大幅に遅れかねない、というが、あまりに乱暴である」
「与野党がカジノの弊害について正面から議論すれば、法案を慎重に審議せざるを得ないだろう」
と委員会での採決を批判している。