ポケモンGOは慰霊・鎮魂と「まったく関係がない」
一方、広島市は16年7月、ポケモンGOの開発元・ナイアンティックに対し、ポケストップを平和記念公園内から削除するよう申し入れたことがある。この時の理由は「慰霊・鎮魂のための聖域としての静けさや雰囲気を失わせる」だったが、今回のイルミネーションは「聖域としての静けさや雰囲気を失わせ」ないのか。こうした質問に対し、市観光政策部の担当者は、
「そこはつながらないと思います。あちらは慰霊・鎮魂とまったく関係がありません。むしろ私どもは、人に来てもらいたいと思っているんです。来て頂くことで、被爆の実相や平和の尊さを感じてもらいたい。そのため、今回のイベントを企画しました」
と話している。
追悼とイルミネーションといえば、神戸市が阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼するイベント「神戸ルミナリエ」を、震災と同年の1995年12月から開催している。無数のLED電球がついた巨大アーチを市内中心部に設置、夜に一斉点灯させる。関西有数のイルミネーションイベントとして定着し、16年に22回目を迎えた。