誤った外用薬の長期使用、ずさんなメーク落としは禁物
番組で古村さんは、東京銀座スキンケアクリニックを訪れた。皮膚科医の三浦麻由佳氏は診断の結果、「ニキビダニが原因で起きた」と断定。病名は「毛包虫性座瘡」だった。
古村さんは、最初に処方された塗り薬を使い続けたことが悪かった。誤った薬を長期使用した結果、症状が治まるどころか皮膚環境が変化し、ダニが繁殖しやすい環境を作ってしまった。
大阪府の池田回生病院のウェブサイトに、同様の説明があった。「人に住み着いたニキビダニは、外用ステロイド剤やタクロリムスのような外用免疫抑制剤によって増加します」という。
ニキビダニの症状は、女性に増えているという。皮脂や化粧品に含まれる脂分が、ニキビダニのエサとなる。いいかげんなメーク落としやアイメークの汚れがたまると、皮膚にエサが豊富に残った状態となって、ニキビダニが「大繁殖」となるわけだ。
古村さんはその後、適切な治療を受け始めた。ブログでは断続的に自身の「すっぴん写真」を投稿し、経過を報告している。2015年11月8日は、「顔ダニは早々に落ち着きましたが、赤みは中々治まらず」と説明していたが、16年3月12日にはこう書いている。
「少しずつですが、前進しています。ただ赤味がなかなか抜けないので体質改善とともにスキンケアを模索中の私です」
さらに5月16日には症状が落ち着いた様子だった。
「随分と改善しています......最近私の場合、暑いときは化粧水パックを10分ぐらいすると赤みがおさまります」