健康食品メーカーのキューサイ(本社・福岡市)は2016年11月29日、ケールを継続して食べると血中中性脂肪を減らし、動脈硬化や心臓病のリスクが下がるという研究成果をウェブサイトで発表した。
ケールはアブラナ科の緑黄色野菜で、キャベツの一種。ベータカロテンやビタミンC、カルシウム、葉酸を豊富に含み、青汁など健康食品の原材料としてよく使われる。
血中中性脂肪値は脂質の代謝に関係する
発表資料によると、血中中性脂肪値が高い、あるいは低い場合は脂質の代謝に異常が生じていることが多く、動脈硬化や心臓・脳血管の疾患を起こすリスクが高まるという。
研究では、血中中性脂肪値が正常値やや高い20~64歳の男女71人を「1日2回ケール粉末7グラムを溶かした水を飲む」「同14グラムを溶かした水を飲む」「ケールを摂取しない」の3グループに分け、12週間にわたって血中中性脂肪値の変化を測定した。その結果、「摂取しない」に比べて「7グラム」「14グラム」のグループの血中中性脂肪値は8週目で下がっていた。
詳しい研究内容は、医学論文雑誌「薬理と治療」2016年9月号に論文が掲載されている。