2016年12月1日に発表された「2016ユーキャン新語・流行語大賞」。15年まで選考委員を務めたジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)がテレビ番組で選考基準を「暴露」した。
表彰式で発表される「トップ10」のうち「年間大賞」受賞者は式への出席が必須で、出席できない場合は大賞から「外れる」というのだ。15年の「年間大賞」には「トリプルスリー」などが選ばれたが、実はこれも「次善の策」だった。
「急きょ五郎丸は大賞から外れまして...」
鳥越氏は16年夏の都知事選出馬のため、選考委員を辞任。16年の選考には関わっていない。16年12月2日に「バイキング」(フジテレビ系)に出演し、これまでの選考について
「大賞はですね、トップ10は来なくてもいいんですけど、大賞についてはやっぱり(受賞者が欠席だと)盛り上がらないですよね...」
と内情を明かし、15年の選考についても
「五郎丸(歩)さんが用事があったとかで出て来れないので急きょ五郎丸は大賞から外れまして、四苦八苦して『トリプルスリー』になった」
と舞台裏を暴露した。15年は「五郎丸(ポーズ)」がトップ10入りしたものの、年間大賞を受賞したのは「爆買い」と「トリプルスリー」だった。
鳥越氏は16年12月3日付(2日発行)の日刊ゲンダイのインタビューでも「大賞受賞者は、基本的に表彰式に来られる人を選びます」と明かしている。
16年に大賞に選ばれた「神ってる」は、発表時から「納得できない」との声が多く、ネットでの検索数も他のノミネートされた流行語の検索に比べて極めて少なかった。今回の鳥越氏の発言にネット上では、
「どうりでとてつもなくマイナーな「かみってる」が大賞になったんだな」
「流行語大賞自体いらない」
といった声が漏れた。