リアルな友達には知られずに勉強仲間をつくる
学習管理SNSのサービスが始まったのは2011年3月で、12年7月に現在の「Studyplus」に名称を変更した。会員は13年4月に10万人を突破し、15年2月には100万人、現在は200万人を超えた。利用者は高校生が約50%、中学生が約10%、大学生・院生が約10%、社会人が約20%、浪人生が約5%、その他5%という構成になっていて、高校3年生の利用率は3人に1人で女生徒の比率が高い。2016年10月11日には第13回日本e-Learning大賞の最優秀賞を受賞した。
J-CASTニュースは16年12月1日、同アプリを運営するスタディプラスの廣瀬高志社長に「勉強垢」と「Studyplus」の関係を取材した。同アプリにはもともと「友達」機能があり勉強仲間を募ることができる。友達になればその友達の勉強記録をタイムラインで受け取ることができるようになるほか、相談や励ましのコメントが送れるようになる。こうしたことをツイッターと連携できる形にしているからではないか、ということだった。
廣瀬社長によれば、高校生には、リアルな友達に対して「自分はたくさん勉強している!」とのアピールはしにくいが、一方で「孤独に勉強するのも嫌だ」「勉強仲間をつくりたい」というアンビバレントとも言える感情があるという。
「そこで、リアルな友達とつながっているtwitterの本アカウント(本垢)とは別に『勉強垢』をつくって勉強仲間とつながったり、Studyplusで匿名のアカウントをつくり同じ志望校の友達をつくって励まし合ったりする。リアルな友達には知られずに、ネット上で勉強仲間をつくり楽しく勉強できる、という状態を実現しているということです」
と廣瀬社長は「勉強垢」について説明している。