年収が高い人ほど、歩くスピードが速くてせっかちである――。こんな調査結果をドコモ・ヘルスケアが2016年11月18日に発表した。
同社のウェアラブル活動量計「ムーヴバンド3」の利用者を対象に、年収と歩行速度の関係をアンケート調査した。年収が高い人はそれだけ忙しいようだが、逆にいうと、歩く速さで年収がわかる?
「せっかち」の割合も年収に比例
ドコモ・ヘルスケアの発表資料によると、調査期間は2016年3~10月、有効回答は19~77歳の男女1229人。回答者全員に年収を尋ねたうえ、利用者の「歩行速度」は、それぞれの「ムーヴバンド3」のデータの「歩幅」「歩行歩数」「歩行時間」「早歩き歩数」などから計算した。
「歩行速度」(1時間あたりの歩行距離)を年収ごとに集計した主な結果は次のとおりだ。これを見ると、「1000万円以上」の人は、日本人の平均年収(約415万円=2014年度国税庁調べ)を含む「400~500万円未満」の層の人の1.2倍の速さで歩いていることになる。
(1)200~300万円未満 2.61キロ
(2)300~400万円未満 2.65キロ
(3)400~500万円未満 2.69キロ
(4)500~600万円未満 2.87キロ
(5)600~700万円未満 2.95キロ
(6)700~800万円未満 3.03キロ
(7)800~900万円未満 3.08キロ
(8)900~1000万円未満 3.09キロ
(9)1000万円以上 3.13キロ
また、年収ごとの「早歩き率」(全体の歩数の中に占める早歩きの割合)についても調べると、やはり年収が上がるほど高くなり、「400~500万円未満」の早歩き率が22.3%なのに対し、「1000万円以上」は29.2%だった。同社は発表資料の中で、「年収が高い人ほど忙しく、その忙しさを早歩きでカバーしているのかもしれません」とコメントしている。