「無痛分娩」日本で人気ない理由 釈由美子や小倉優子も選んだが

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   ビーチバレーで活躍した浅尾美和さん(30)が2016年11月27日に第2子となる男の子を出産したが、ブログで「こんなに陣痛って痛かったかな?と思うほどの激痛」だったと明かした。元「モーニング娘。」の後藤真希さん(31)も、1年前に出産した際に「陣痛っていうのは本当この世の痛みでは無い!って本気で思いました」と嘆いていた。

   米国など海外の一部の国では、出産時の痛みを緩和する「無痛分娩」がポピュラーだ。しかし日本での利用率は著しく低い。

  • ブログで無痛分娩の経験を書いた釈由美子さん(2007年撮影)
    ブログで無痛分娩の経験を書いた釈由美子さん(2007年撮影)
  • ブログで無痛分娩の経験を書いた釈由美子さん(2007年撮影)

「痛みないまま出産」「無痛天国」

   無痛分娩は「和痛分娩」とも呼ばれる。日本産科麻酔学会のウェブサイトで、詳しく解説されている。それによると、現在多くの国で「無痛分娩」を指すのは「『硬膜外鎮痛法』といわれる下半身の痛みだけをとる方法」で、具体的には「硬膜外腔という背中の脊髄の近い場所に、局所麻酔薬という薬と、多くの場合それに医療用麻薬を加えたものを投与します」と説明する。強い鎮痛効果があり、母親への薬の影響が少なく、薬が胎盤を通って赤ちゃんへ届くことはほとんどない。

   芸能界では、無痛分娩を経験したタレントたちがブログで体験談を公開している。小倉優子さんは2012年10月13日に「色々と悩んで『和痛分娩』にしました」として、出産時の様子をこう詳しく書いた。

「(陣痛のなか、病院に到着すると)恥ずかしいんですが、痛くて泣き叫びながら旦那さんに背中をゴルフボールで押してもらいました」
「(その後)背中に注射をしたのですが、陣痛の痛みで背中の注射は全く痛くありませんでした」
「30(分)後に麻酔が効いてきて、ふぅっと痛みが和らいでくるのが分かりました」

   そして、最終的には――。

「分娩室では、叫ぶような痛みはないまま出産をすることが出来ました」

   釈由美子さんは、2016年6月18日付のブログでこう書いた。

「高齢出産という現実を考慮して できるだけ体力を温存させて育児に突入したかったので 出産時の負担をできるだけ軽くしたいとの判断から、この分娩方法を選択しました」

   入院後、陣痛にどこまで耐えられるかを試したが、「腰をハンマーで叩かれてるような感覚」で、これ以上我慢できないと思った瞬間に薬を入れてもらったそうだ。

「そこから先は無痛天国でした」
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