居酒屋店長が悪用した毒性チョウセンアサガオ種 「5粒1000円」でネットで買える

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   傷害の疑いで兵庫県警に逮捕された居酒屋元店長の男(30)は、アルバイトの勤務態度が気に入らないと、毒性のあるチョウセンアサガオの種を食べ物に混ぜていた。種は、だれでも簡単に手に入るものなのだろうか。

   チョウセンアサガオの種は、写真で見ると、灰色のゴマに似た形をしている。

  • その毒性を紹介する厚労省サイト
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種を丼に混ぜてアルバイトに食べさせる

   新聞各紙によると、容疑者の男は2016年11月9日夜、この種を混ぜた丼を「まかない」としてアルバイトの男子大学生(20)に食べさせていた疑いが持たれている。大学生は翌10日、意識がもうろうとして救急車で病院に運ばれ、食中毒の症状で1週間ほど入院した。12月2日現在は、健康が回復している。

   居酒屋のオーナーが男に事情を聴いたところ、男が種を混ぜたと明かしたため、オーナーが県警に相談していたという。

   男は容疑を認めて1日に処分保留で釈放され、県警が任意で捜査している。チョウセンアサガオについては、本を読んで知り、種はネット上で購入したという。

   厚労省のホームページによると、チョウセンアサガオは、インドが原産地で、江戸時代前期に薬用として日本でも栽培が始まった。現在は、「ダチュラ」の名前で園芸用として栽培されていることが多く、8~9月に白い大きな花などを咲かせる。

   根はゴボウ、葉はモロヘイヤ、つぼみはオクラ、種はゴマに似ている。いずれも強毒があるが、誤って食べやすいため、毎年2~3件ほど食中毒が発生している。

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