鹿児島県の三反園訓知事は2016年12月1日の県議会定例会で、九州電力川内原子力発電所1号機(同県薩摩川内市)の運転再開について「私に原発を動かすかどうかの(決定をする)権限はない」などと述べ、再稼働を事実上容認した。
九電は10月に定期検査に入り停止していた1号機について、再稼働工程の重要なステップである原子炉起動を12月8日から9日にかけて予定している。三反園知事は原発停止を公約に掲げ、九電に同原発の即時一時停止を2度要請していたことから、1号機再稼働への対応が注目されていた。
同原発の安全性の確認や避難計画の検証などをおこなう検討委員会の設置については、「(8日の)稼働がどうのこうので設置するのではない」と述べ、再稼働前の設置にはこだわらない姿勢を示した。